知人から玄人志向「玄箱(kurobako)」を譲っていただきました。理由は使い道もないし、オークション等で売買しても二束三文だから。というわけで自宅で使ってみることにしました。ちなみに、私はこの「玄箱(kurobako)」は昔、購入して使用しましたが、あっという間に故障して使わなくなった記憶がございます。
玄箱(kurobako)とは
2004年に玄人志向から発売された、組み立て式のNAS(ネットワークアタッチストレージ)になります。搭載可能HDDはIDEのみで、SATA対応ではない上、ネットワークも100Base-T/10Base-T×1と転送も遅く、2021年現在で使用するには古すぎる仕様です。これをWindows10環境で使用できるようにしていきます。
Windows10で使えるようにする
「玄箱(kurobako)」はネットワークに接続するだけでは、Windows10ではアクセスできないようになっています。そのため、アクセスできるように設定する必要があります。
グループポリシーエディタでネットワークセキュリティを変更する
Windows10Proの場合は、下の写真のように、Windowsキー+Rキー同時入力で「ファイル名を指定して実行」から「gpedit.msc」(「ローカル グループ ポリシー エディター」を開くためのコマンドになります。)と入力します。
Windows10Homeの場合は、グループポリシーエディタができないため、グループポリシーエディタのパッケージをインストールする必要があります。詳しくは、https://itojisan.xyz/trouble/17155/
を見ていただくといいと思います。
OKをクリックすると、「ローカルグループポリシーエディタ」が起動します。起動すると↓の画像のウィンドウが表示されるので、
コンピューターの構成→Windowsの設定→セキュリティの設定→ローカルポリシー→セキュリティオプションから「ネットワークセキュリティ:LAN Manager 認証レベル」を選択してクリックします。
↓の画像のウィンドウが表示されるので、「LMとNTLMを送信する(ネゴシエートした場合NTLMv2セッションセキュリティを使う)」を選択してOKをクリックします。
その後、マイコンピュータ等からネットワークをみると、コンピュータのところに「KURO-BOX」という名称で表示されました。
後は、http://KURO-BOXにブラウザソフトでアクセスして設定等をします。
今後の運用方法
正直、2004年発売のNASのため、現在の運用には不向きだと思います。データのNASにアップするよりはクラウドサービスを利用する方が家庭用にはいいと思います。さらにIDE接続のHDDしか使えないため、中古でIDEのHDDを探すしかありません。SATAのHDDを接続する専用アダプタ「KURO-SATA」があるので、交換すれば使えますが、今は販売していないようです・・・。私としては、ダウンロードしたドライバソフトの保管庫等のデータ置き場に利用しようかと思っています。
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